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高齢の親が行う、実家の不用品の片付け(生前整理)の注意点と進め方

実家の片づけ
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子供が出て行った後の実家には、多くのものが残されていますし、使わなくなった不用品もたくさんあります。

実家の不用品整理は手間がかかるため、親が死んだ後に遺品整理を兼ねて業者に依頼して一気に片付ける人が多いのかもしれません。しかし最近は終活の一環として、自分の体が動く内に不用品を整理しておきたいという親も増えてきています。

この記事では実家の不用品の片づけ(生前整理)を、子供たちが主体的に関与していくことの大切さとその進め方について説明します。

  パパさん

あ~ うちの母親は「実家の俺の部屋の不用品整理をしてくれ」って何度も何度もうるさいんだよな。自分が元気な内に、実家をきれいに片付けておきたいんだってさ

ママちゃん

お父さんがパーキンソン病で何もできないから、お母さんの気持ちも分かるわ。お母さん1人じゃ大変だから手伝ってあげたら?

パパさん

母親はまだ体が動くから歳をとってる自覚がなくて、自分一人でどんどんやろうとするんだ。「いつか片付ける」って答えてるんだけど、せっかちで困るよ

ママちゃん

優しくないなぁ。実家の整理はいずれやらなきゃならないんだから、今からやって安心させてあげればいいじゃない

うるる君

パパさん
高齢の親が実家の片づけをするのは、かなり重労働だし危険が伴うんだよ。昔自分が住んでた家なんだから、もっと主体的にならなきゃ。もしお母さんができなくなったら、子供たちだけで片付けなきゃならないんだよ!

生前整理に子供たちが関与することの重要性

実家の片づけは、危険がいっぱいの重労働

高齢者の片づけは重労働な上、思いもよらない危険が伴います。親がまだ元気な場合、それが危険とも思わずやってしまうことがあります。親が過労で倒れたり怪我をしないように、子供たちが手助けをしてあげる必要があります。

2階から1階への物の移動

実家が2階建ての場合、不用物などを捨てるために、階段を使って1階に降ろす作業が発生します。大きな荷物を抱えて階段を下りるのは、高齢者には危険な作業です

不要物の切断

粗大ごみを捨てる場合、お金がかかります。年寄りはお金がもったいないと考えがちで、大きな物を刃物や工具で分解して通常ごみとして出そうとします。危険が伴う作業です

パパさん

我が家の母親は、使わなくなったフィットネスバイクやデスクチェアなどを工具を使って、自分の手で分解したんだって

長時間の作業継続

一度片づけを始めると、片付くまで長時間作業を続けてしまう場合があります。過労の恐れもありますが、特に夏場は熱中症の危険がありますので注意が必要です

ゴミ出しの回数が多くなる

年寄りは力がなく、一度に運べるゴミの量が少なくなります。雑誌や本をひもで束ねる場合、持てる重さに限度があり、その分小分けにして何度も運ぶ手間が発生します

親だけに任せることによるその他のリスク

親の世代はあまり情報を持っていません。実家の片づけを親だけに任せていると、それが原因で不都合や非効率なことが起こることがあります。

売れるようなものでも捨ててしまう

今の時代は個人の中古品であってもメルカリやリサイクルショップでお金に換えられます。しかし、親の世代はやり方が分からず捨ててしまうことが多くあります

非効率なゴミ出し作業

実家のある地域によってゴミ出しのルールは異なります。可燃ごみ、不燃ごみ、プラスチックごみ、資源ごみなど、回収する曜日が異なりますし、回収のタイミングが月に2回などと制限されている不便さもあります。しかし、自治体のクリーンセンターに持ち込むなど、一度に効率的に捨てられる方法もあります。親だけで作業していると、効率的に作業するという発想が乏しく、手間と時間ばかりかかってしまいます

実家の片づけのコツと進め方

片づけのコツと進め方

親と一緒に、片づけの計画を立てる

実家の片づけも、早かれ遅かれ子供たちにのしかかってくる負担です。

生前整理をしようという意思のある親ならまだましですが、世の中には、片付けできない親、片付けられない親もいるようです。

親が元気な内に実家の片づけがある程度進んでいれば、その分だけ子供の負担を減らせます

実家の片づけをうまく進めるためには、早い段階で次のようなことを明確にしておくと進めやすくなります。

・親が元気な内に、子供がリードして実家の片づけ方針を作る
誰がどの部屋を担当するかを決める
具体的に何をどうするかを決める
不用品をどう処分(捨てるのか売るのか)するかを決める
・危険な作業等、親が手を出してはいけないことを決める
大まかな作業期限を決める

不用品処分でお金を得る楽しみを作る

親が元気な段階から不用品処分を始めることができれば、違ったメリットを得ることもできます。それは不用品をメルカリで売却して収益を得ることです。

メルカリの使い方を覚えるのが面倒くさいという人もいますが、新しいことを始めることで親のボケ防止や生きがい創出にもつながります。

不用品処分のタイミング不用品処分媒体家計への影響
親が元気なタイミングメルカリ売却収入(比較的高値)
親の生前整理リサイクル業者やネット業者に売却もしくは廃棄処分売却収入(安値)
親の遺品整理遺品整理業者に依頼作業代金支出

作業が面倒くさいからと言って、遺品整理を業者に頼めば、作業代がかかります。また、不用品買取をリサイクルショップやネット業者に頼めば、かなり安く買いたたかれてしまうのがオチです。

最後に

実家の片づけの成功の秘訣は、親が元気な内に取り掛かることです。その時に親と同意を得ながら計画を立てて進めることが重要です。

片づけに早く取り掛かることができれば、不用品を高値で売却できるという選択肢が増えます。親が作業をすることができれば、親の健康のためにもなりますし、子供の負担を減らすことにもなり一石二鳥です。

そのためには、実家の片づけは早かれ遅かれ子供たちにのしかかってくるという現実を理解し、子供たちが主体的に関与していくことが大切です。